はじめに 私達鹿野電気‘97はネットワーク計測システムの基板化を行った。試作段階の NMSの回路は配線が全て、??線で行っている。そのために、配線ミスや半田付けした線がはずれる、線の断線などが心配される。NMSの実用化には基板の信頼性や誰にでも簡単に制作できることが求められる。そこで、NMSの基板化を行い、誰にでも簡単にNMSを制作できるようにした。
この基板は銅箔面に、紫外線で露光すると光が当たったところは色が変わって、パターンがハッキリと浮き出る特殊なポジティブ感光剤処理している。 2.01パターン作成
方眼紙にパターンの下書きをして、ミスがないか入念にチェックする。 2.02焼き付け準備 必要なもの
ライトボックスにOHPシートを乗せる。このときOHPシートの表裏を間違えないようにする。NMSのOHPシートの場合、文字が読めるように置く。
ライトボックスのスイッチをつけて、焼き付けを開始する。焼き付け時間は 現像液の作り方及び使用方法は、説明書を詳しく読んでもらいたい。 図2.2現像中の基板 2.5 検査・修正 パターンが切れていたり、不安なところはマジックで修正する。また、はみ出したところはカッターなどで削る。この検査は大切な作業であるから、入念に行う。現像までの行程にミスがあっても、この修正でカバーできる。 2.6エッチング バットに基板を上向きに入れエッチング液を適量入れる。下向きに入れると、パターンに傷が付く恐れがあるので、必ず上向きにする。 図2.3エッチングの準備 バットを揺らし、エッチング液をかき混ぜる。エッチング液も同様に 30〜35度が適していると思われる。 エッチング中に温度が下がってきたら、湯煎をして温度を上げる。温度が高いとエッチングの速度は速くなるが、速すぎると基板が綺麗に出来なくなる。また、エッチング液が黒くなってきてエッチングが進まないときは、エッチング液を交換する。エッチング液も現像液と同様廃液としてペットボトル等に保管しておき処理する。エッチングは図 ??の様に回路以外の銅が溶けたら、引き上げて水洗いする。水洗いは大量の水を使って行う。 水を拭き取り、シンナー又はメタノール等で感光膜を除去し、フラックスを塗り銅が錆びないようにする。 図2.4完成した基板 完成した基板は、プラスチックカッターでカットし穴を開ける。
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