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ソーラーカー用ネットワーク計測システム ソーラーカーに搭載するための、ネットワークを用いた柔軟で省電力な計測システムです。 基本構想: システムの基本構想として、記録するデータ数に自由度を持たせ、またセンサごとにサンプリング周期の設定できるものとしました。また同時に配線の簡素化のため1本のデータ線にすべてのセンサを接続できるようにしセンサの近くでA/D変換、デジタルでデータのやりとりを行えるようにします。以上の構想をもとに、ネットワークを使った計測システムの開発を行いました。ネットワーク計測システム: ネットワークのインターフェースとしてはワンチップマイコンを用います。これにより、ソフトウェアによる柔軟性を持たせると共に、回路の小型化、高機能化が可能となります。ワンチップマイコンはMicrochip Technology IncorporatedのPIC16F84とPIC16C71を使用しました。表はワンチップマイコンの仕様です。
これらはRISC-CPU,EPROM,RAM,PIO,OSCが、ワンパッケージ化されたICで、しかも、消費電力が非常に小さいという特徴を持ちます。またPIC16C71には、サンプルホールド付き4ch A/Dコンバータも内蔵されています。システムの仕様:
データの転送は、シリアル4800bpsで行い、図のようにデータフレームは12bitです。センサへのサンプリングや、データ転送命令は、ネットワークコントローラがすべて管理し、各設定は、ボタンにより変更ができます。メータは、ネットワークを流れているデータの中から、表示したいIDのデータのみを取り込み表示し、IDは自由に変更できます。ネットワークにすることで、測定データが、すべての端末で参照できるようになり、端末自身が現在の状態を判断し、制御することができます。。このようなネットワークを使った制御システムは、実際にController Area Network(CAN)として、乗用車の各装置の制御に使用されています。システムの消費電力: 製作したネットワーク計測システム・各装置の消費電流・寸法です。
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