WEM FCクラス大会レポート                                                                     2003/05/07

このページは大会レポートにする予定でしたが、WEM中「お助け隊」出動になり
FC出場マシーンの取材ができませんでした。 <(_ _)> 

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WEM予選日・快晴 お助け隊出動!

そこで、本戦前日に行ったFC加温を中心に報告しましょう。

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WEM予選の5月3日は晴れ、五月晴れにも恵まれ気温は上昇。
FCクラススタートの11時30分には大会本部の気温計で19℃、
手持ちの温度計で計ったコース上温度は29℃と
予想以上の気温となりました。

今まで燃料電池のベンチテストは最高でも気温25℃で行ってきたため、
水素吸蔵合金ボンベの冷えすぎによるガス供給問題は一安心ですが、
逆に燃料電池のオーバーヒートが心配になりました。

オーバーヒート対策に大型Fanを取り付けた宇都宮工業高校チームは、
ぶっつけ本番となりましたが2時間走行を無事終了し予選は3位となりました。

そこで明日の本戦をどうするか・・・・
今日とおなじ気温なら燃料電池はオーバーヒート状態になる。
でも明日のスタートは午前9時30分、ということは気温が今日よりは低いはず。
では、気温が低くなったときの問題は・・・・燃料電池の温度が上がらない。
燃料電池の温度が上がらないとパワーは取り出せない・・・・・・・
ということは暖気が必要となるけど、この暖気のために水素を使うのはもったいない。

そこで、はじめから燃料電池を暖めておこう!!ということに。
でも単に暖めるのでは燃料電池が乾燥してしまうので、加湿する必要もある。

加湿しながら温度を上げる・・・・・・
頭に浮かんだのが、 
wpe1.jpg (9548 バイト) 「セイロ」
でもそんな物は無い、これに代わる物。
ちょうどジュースやビー○を冷やすために持ち込んだペルチェ冷温蔵庫が車の中にある!
この中に燃料電池を入れ明日まで加湿しながらほっかほっかの燃料電池を作ることに。

本戦の5月4日は前日とうってかわっての曇天日。
気温は大会本部で14℃、路面上で12℃と肌寒い状態となりました。
温蔵庫にいれたほっかほっかの燃料電池を手早く宇都宮工業の生徒さんが車体にセット。

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写真左:ほっかほっかの燃料電池はいかが?     右:燃料電池のセットアップする宇都宮工業高校の生徒さんたち

コース上グリッドイン時のFan支柱金属に取り付けた燃料電池の温度は27℃。
もしかして気温の読みも当たって作戦成功? 
本戦は燃料電池競技初ということもあり、大勢の報道陣やヘリコプターで撮影されながらのスタート。
宇都宮工業は途中2位まで順位を上げ快調に走行、終了5分前に機械系トラブルのためストップしてしまいましたが
最終順位は3位で大会を終えました。

WEM秋田名物「バッテリー鍋」に対抗して、燃料電池は「燃料電池のセイロ蒸し」というのは如何でしょう?(爆)

1・燃料電池の特性測定
2・燃料電池用DCDCコンバータ
3・燃料電池の発電試験
4・燃料電池のFan対策・その1(大型Fan実験)
5・燃料電池のFan対策・その2(電圧安定)
6・WEM FCクラス大会レポート
7・燃料電池のプレ加温効果smallnew.gif (926 バイト)
おまけ 燃料電池発電の水素消費量
燃料電池用DCーDC仕様
燃料電池加温Box